My sweet, hard life

2016というか起業からの振り返りと新東京オフィスのお知らせ

2016.12.30

お客様と最初にお仕事の話をする時、私は必ずそれをやることになった「背景・経緯」をお伺いするようにしています。 お客様と同じ未来を見据えようとする時にこれを押さえておくかどうかって結構大切です。私の拙い問題意識や一般的なべき論では包括できない、様々な物語が息づいています。それをお伺いする過程で、お客様自身も気づかなかった「これからどうしていくべきか」を、一緒に見つけられることさえあります。 ということで、今回のブログでは、年の瀬ということもあり、起業してからの自分の「背景・経緯」をさらっと振り返って、来年自分の「これからどうしていくべきか」を見つけてみようかなと思いました。

 

 

黎明期

なりゆきで個人事業主になった私は法人成りする時、「フロイデ」という実父の所有する債務超過の休眠会社を借りました。そして最初はこの北九州市の工場地帯にある、古い古い工場の2階をオフィスにしました。

タバコのヤニでPCがすぐ真っ黄色になり、鉄粉でしょっちゅうハードディスクがダメになり、夜になると心霊現象が頻発する事務所・・・。家賃は1坪2千円くらいだったかな・・・。
その時は
まーこのくらいが分相応
だと思っていましたが、今思うと、これはとても危険な考え方でした。


「分相応」自体はとても大事な概念なんです。ちょっとした背伸びならOKですが、「分不相応」の状態が続くと破綻します。この時の「まーこのくらいが分相応」という判断自体は結果的に間違ってはいなかったと今でも思うのですが、この時の私は、何をもって分相応なのか判断できるだけの情報を持っておらず、そして何よりそのことをよくわかっていませんでした。

つまり、この時、私は自分のいる世界の狭さをほとんど自覚できていなかったのです。
もっというと、北九州市と福岡市の狭い狭い下請業界で「ありとあらゆる手をつかって商流を浅くする」以外のビジネスモデルをイメージできていなかったのです。

井の中の蛙大海を知らず」という故事成語がありますが、多分この時の私は、自分の世界が本当に狭い「井の中」という自覚さえなかったと思います。

 

現在

そして今、フロイデのオフィスは天神の一等地にあります。ご厚意による居抜き入居のため、素晴らしい設備やファシリティ諸々、契約当初は自分の能力や体力からいうと明らかに「分不相応」でした。今は「背伸び」といえなくもないと信じています・・・(震え声)。

でも、(以前に比べると少し広がったものの)自分が居る場所はまだまだ狭い「井の中」で、外にはきっと今も想像もつかないような大海が待ち受けている、ということは感覚として理解できるようになったかなと思います。

そして少しだけ井の中を出ることで、様々な自己嫌悪やらアクシデントやらあとはほんともーせんでいいような苦労をイヤっちゅうくらいしても、ほんの少しだけ潮の匂いを感じたら「いやー人生楽しいわー」とケロっと思える自分を知りました。

多分私は
「人生をかけて、少しでも大海を知りたい蛙」
なんでしょう。ケロケロ。

ただ、仲間(社員)の蛙はあまり井の中から出たがりませんでした。そして特にこの1年間は、自分と社員の情報や意識の乖離に戸惑い悩んだ1年だったようにも思います。

 

これから

そんな中、私は「井の中の蛙大海を知らず。」の故事成語に続きがあることを知りました。

「井の中の蛙大海を知らず。されど空の蒼さを知る、大海知らねども花は散りこみ月は差し込む。」

”されど”以降は日本人が付け足したとのことです。

ずっと井の中にいるからこそ極められるものがあり見えるものがあります。仲間達は私が知らないことを知り、美しいものを見ています。自分がそれをどれだけ謙虚に自覚し、教えを請う事ができていただろうかということを、私はこの美しい言葉に思い知らされました。

年明けからフロイデは、東京オフィスを飯田橋から新有楽町ビル11階のシェアオフィスPORTAL POINT YURAKUCHOに移転します。有楽町駅直結。超絶オシャン。東京在住の方や上京された方は是非遊びに来てください。2年間でオフィス全取っ替えという計画性のなさVCも入ってないのにこのスピード感!そんな風に、私が井の中からホイホイと出られてるのは、いざという時に戻ってこられる井戸があり、井戸を守ってくれる仲間がいるからなんですよね。

フロイデは今年全体で60名超えました。多分来年は70人を超えます。社員数自体は目標値にはしてないんですが、弊社のミッションに伴う来年度の未経験者採用目標人数からいくと、多分そのくらいになりそうです・・・。まーそんだけいれば、井の中で空の蒼さを極めたい蛙はもちろん、私と一緒に大海に出たがる蛙もでてくるでしょう。

これからは、会社のミッションに対して様々な形で貢献してくれる社員にどれだけ会社として報いることができるか、ということを、しっかり考えていきたいと思っています。