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[CTOインタビュー]エンジニアの不安や正直な気持ちを引き出したい

2017.08.01

2017年07月より、フロイデは「チーフ・オフィサー制」を導入しました。
新しく就任したフロイデの4人のチーフ・オフィサーに、今後のフロイデの方向性について、それぞれの立場から、1人ずつ語っていただきます。

 

フロイデ株式会社CTO 林春徳(はやし はるのり)

1980年福岡県北九州市生まれ。26歳の時に、フリーターから未経験で、まだ黎明期のフロイデに入社。入社してすぐ高い技術センスと柔軟性を生かして様々な現場で頭角を現し、現場からも顧客からも絶対的な信頼を獲得。某上場企業の社長が”林氏は弊社のプロジェクトから外さないでほしい”と、直接フロイデの代表に依頼があったほどの名プレイヤーに成長。その後も「エンジニア」と「統率者」であることのバランスを模索しながら、2017年07月に、満を持してフロイデのCTO(Chief Technical Officer)に就任。フロイデ入社13年目の古株として、古参の社員と若手社員の重要なパイプ役として活躍中。

プライベートでは、2児の良きパパでもある。

 

 

フロイデに入社するまでの経緯を教えてください。

「そろそろちゃんとしようかな」と思い、就職を考えました

生まれも育ちも福岡で、北九州市の工業高校を卒業し、ゲームのプログラミングをする専門学校に行きました。その専門学校がなんとなく肌に合わず1年半くらいで学校を辞めて、そこからフリーター生活が始まりました。この頃は先のことなんて何も考えてなかったですね。フリーター時代は販売・接客系の仕事をいくつか経験しました。どれも楽しかったのですが、26歳の時にふと「そろそろちゃんとしようかな」と思い、就職を考えました。そこで当時フロイデと関わりのあったIT講師の方に会社を紹介され面接を受け、入社することになりました。

 

入社してから、まずどんなお仕事を経験されましたか?

ひたすら、HTMLタグのCOLOR属性を青から緑に変更しました(笑)

入社当時は社員5人もいない小さい会社で、職場は北九州市の古い古い工場内にあるプレハブ小屋でした。

作業内容は、受託で製作したグループウェアの著作権を購入し、それを自社サービスにしようとして、そのグループウェアの色を青から緑に変更するという作業でした。cssなどは使われていなかったので、ひたすらhtmlのCOLOR属性を青から緑に変更するという・・・本当に地味な仕事でしたね。1ヶ月くらい黙々とタグを打ち込んで…という感じでした。

他の社員はみんな派遣で外に行っていたのでプレハブでひとり、ただただ色を塗り替える日々でしたね(笑)。

 

そのあとは、どのようなお仕事が続きましたか?

派遣先が変わるたび、新しい言語やシステムと出会ってきました

その後は「客先常駐」で、先輩についていろいろ技術を教えてもらいながら、様々な会社で経験を積みました。業種も多岐にわたり、鉄鋼関係の仕事から金融関係のシステム作りまでいろいろです。期間も様々。フロイデも当時はまだ今ほど営業力がなかったので、契約までに様々な会社が間に入っていたように思います。ただ、それらが嫌かというとそうでもありませんでした。人見知りなので人間関係を築くのは大変でしたが、会社が変わるたびに新しい言語やシステムと出会え、純粋にプログラマとしてだけ評価される環境は、個人的には楽しかったです。

そんな日々が2〜3年続いたあと、ある程度社員が増えてきて、派遣のままですが、なぜか部下がつくことになりました。正直普段一緒にいるわけではないのでどうやって対応すればいいのか悩みながら接していましたね。同時に、北九州の比較的大規模やメーカーで長期間常駐として働くことになったのですが、なぜかそこのシステム部門の実装を、ほぼひとりで任される状態となりました。「こりゃ大変だ」と思っていたら、ちょいちょい自社開発で炎上するたびに時ヘルプに召喚されるようになって・・・いや、この頃はほんとうに忙しかったですね。

 

大変でしたね…会社を辞めたいと思ったことはありましたか?

マネジメントの経験が得られないなら辞めようと思いました

忙しいこと自体には、あまり不満はありませんでした。しかし、先のことを考えると不安になりましたね。このままプログラマとして働き続けているだけでは給料が上がらない。もっと高い対価をもらうには、やはりマネジメントの経験が欲しかったんです。ただ、今の「1人客先常駐」の働き方を続けていてもそのチャンスが来ると思えなかった。

そこで、ちゃんとマネジメントをやりたい、やれないなら辞めたいと代表の吉谷に相談しました。吉谷からは、「あなたはマネジメントよりプログラマのほうが向いてるんじゃないか?」と言われましたが、最終的にはわたしの意志を尊重してくれました。それまでいたメーカーと交渉して別の派遣先企業に移り、いくつか紆余曲折を経て、最終的には技術者として働きながらフロイデの社員とチームを組み、そこでマネジメントを経験できる環境を用意してくれました。

 

マネジメントという役割を経験して、心境に変化はありましたか?

チームで働くことの面白さを知りました

このとき入社10年目くらいになっていましたが、本格的なプロジェクトのマネジメントを経験したのはこの時が初めてでした。それまでは名ばかりの役職でしたが、この時はフロイデの社員5人くらいでチームを作って常駐できましたし、派遣先の会社がオフショアを導入していたためそのマネジメントも経験することができました。とにかく、それまでずっと個人で働いていた感覚があったので、チームで働くということ自体が新鮮でしたし、個の力だけではなくチームとして仕事に向かうことにおもしろさを感じましたね。その後、フロイデは客先常駐を完全に辞める方向に舵を切りました。あわせて、自分も自社に戻って、自社で一番大きなプロジェクトを任されました。いままで以上にマネジメントに特化できるようになったのですが、だんだん「マネジメントの仕事を辞めたい」と思うようになりました。

 

念願だったマネージャー職を辞めたいと思ったのはなぜですか?

多少なりとも、もっとプログラミングをしていたいと思いました

チームで仕事をするのはとても良い経験になりました。ただ、やはり多少なりともプレーヤーとしてもっとプログラミングがしたいと思ったからです。

色々悩んだのですが、今年1月に吉谷と一緒にいった韓国出張の際に、入国ゲートの手前で打ち明けました。以前吉谷からマネジメントの仕事は向いていないと言われていたのですが「やっぱり向いてないよねぇ」という感じでした(笑)。とはいえ、「再び現場でいちエンジニアとして働くにはさすがに経験がありすぎる」と言われ、ああそうだなと。

ちょうどその頃は、客先常駐スタイルの仕事もほぼゼロになって、ほとんどの社員が自社で仕事をするようになっていました。採用が軌道にのったこともあり、会社が大きな転換期を迎えていた時です。社長もいろいろと考えていたようで…その時、社長からチーフ・オフィサー制の導入ビジョンと、自分にはCTOの役職を提案されました。そこで「フロイデのCTOって何するんですか?」と聞いたら社長は「何したらいいと思う?」って(笑)。一応「いまのフロイデにどんな人が必要でそこであなたが何をすべきか、あなたはわかっているから」とも言ってくれました。

実はこれ以前にも、わたしは昇格と降格と繰り返しているんです。重要なポジションであっても、やりたくない役は降りてきました。逆に、やりたい事はどんどんアピールして経験させてもらっています。そういう点ではかなり柔軟な会社だと思いますね。

 

CTOが考えるフロイデの課題を教えてください。

エンジニアのやりたい事と実業務がなかなかマッチしないことです

課題はたくさんあるのですが、一番はエンジニアのやりたい事とやっている事がなかなかマッチできない事ですね。まだまだ、受注する仕事ありきで個人に仕事をふっているのですが、それがその個人とマッチしているのかというと、そうではない場合も多いです。やらなければいけない事はある程度仕方ないとしても、やはり個人個人がやりたい仕事をやれる環境を作っていきたいですね。それが一番エンジニアのパフォーマンスを引き出すことになり、本人にもお客様にも会社にも良い結果につながると思っています。

そもそも、自分自身がやりたい事はやってこれたし、逆にやりたくない事は降りてきたタイプなので、仕事だからと強要しないようにしたいと思っています。

 

課題に対して、CTOとしてどんなアクションをとっていくのか教えて下さい。

エンジニアが本当に「やりたい」ことに気づくきっかけづくりをします

仕事のミスマッチを少なくするには、まずはやはり個人個人がどんな仕事をしたいのかを把握しておく必要があります。そのため、普段から面談などのコミュニケーションをとって、何がしたいのか、したくないのかを知っておきたいですね。若手社員はどうしても遠慮して本音を言えなかったりするのですが、不安なことや正直な気持ちを引き出していくのがCTOの役割なのかなと思っています。

そして、そういう風に彼らの気持ちを引き出していきながら、エンジニアとして『キャリアの築き方』について、自分の今までの経験やその時の心境も、話していけたらと。そういう風に話しをする過程そのものが、彼らが本当に「やりたい」ことに気づくきっかけになればとも思います。

 

フロイデのクライアントに、CTOとしてのメッセージをお願いします。

チームの力を信じ、「チームフロイデ」としてお客様の力になります

わたし自身ずっと派遣先の常駐が長く、10年くらいはひとりで仕事を背負ってきた感覚があります。その中で、ひとり現場には限界があると痛感しました。何でもできる素養があって、超人的な努力もできて…という人ならひとりでも問題ないかもしれませんが、フロイデはそういうタイプの人間の集まりではありません。経験年数も短い若手が多い会社だからこそ、「チーム」で仕事に向かっていきたい。個の力を伸ばしていくのはもちろんですが、チームになった時に最大限力を発揮できる、そんな組織を作っていきたいと考えています。チームフロイデとしてお客様の力になれるよう、精進してまいります。

 

最後に、フロイデに入社を検討している技術者へメッセージをお願いします。

不安を抱えたまま、入社してきてください

新しいことを始める時、転職する時、不安はつきものです。フロイデに入社したからといって、その不安は消えるものではないかもしれません。ただ、行動していくうちに不安の中身が変わってくるのではないかと思っています。その時、近くにいる我々が支えられる不安は全力でサポートします。いまもっている不安を抱えたまま入社してきてください。多様なバックグラウンドをもつ仲間が集まるフロイデで待っています!

 

編集後記:インタビュアー 木田

26歳までフリーターとして楽しく生きていたという林さん。フロイデ入社後は、未経験ながら代表から「きわめて手のかからない子」と評されるほどの抜群のセンスと、どこの常駐先でも「林さんがいなければ仕事がまわせない」と言わせる実力をもって、CTOという役職にまで駆け上がってこられました。順調な昇格だけでなく、時には自ら降格を選んできたという経歴からは、自身とまっすぐに向き合い、意志を貫く強さを感じました。そんな経験から、社内のエンジニアがもっと「自分のやりたい事」ができる環境を整えたいと語っておられました。未経験者からトップエンジニアとなったロールモデルとも言える林さんが今後、どんなフロイデを作っていくのか楽しみです!